ただ春の夜の夢のごとし

ジャニーズ、ハロプロファン経験者が好き勝手に語ります

続 ジャニーズの次期デビューについての考察

グループを結成しデビューさせるにあたって、そこには軸となる人物がいる。

 

 

世間もファンもジャニーズに、ハイレベルな歌と踊りは求めていないが、いくらジャニーズが歌手、俳優、バラエティと多方面で活動するからといっても、基本となる活動は歌手なだけに(CDデビューなのだから当たり前だが)、そこにはやはり、パフォーマンス、特に”歌唱面でグループの軸となる人物”が必要だ。新人がテレビの生放送で楽曲披露をする際に、安心できる、信頼できる、この人がいれば大丈夫というような人物である。こいつがいれば取り敢えず何とかなる、とメンバーが精神的に頼れる人。リーダーとはまた違う。

 

例を挙げると嵐の大野智くんだろう。デビューする気もなく、なりたくなかったのに無理矢理社長に巻き込まれて嵐になった大野くん。しかし、彼は歌唱面で嵐を支え、いなくなったら困るレベルまでデビュー曲でソロパートを担い、若い高校生の弟たちを支えていた。

「You歌上手いからさ。他の子たちはまだ若いし緊張するだろうから心配だし、Youメインで歌ってよ!」というような感じである。

Sexy Zoneでも、嵐よりもっと若くて経験が浅い子を支えるように、中島健人くんと菊池風磨くんがいた。

 

ハラハラするけど、この人がいるからまあ大丈夫!と思えるような、歌唱面で軸となる人物が新人アイドルには必要である。

 

 

もうひとつの軸となる人物というのは、”その人物を世に送り出すためにグループが結成されるような人物”である。

つまりその子をデビューさせ、メインで活動を行うことありきで、他のメンバーが選ばれ、結成されるのである。

ジャニーズでいうとNEWSの山Pこと山下智久くんと、Sexy Zone佐藤勝利くんが該当するのではないか。山PがCDデビューするために結成されたグループがNEWSで、勝利くんを世に出すために結成されたのがSexy Zoneである。

 

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余談だが、ハロプロでいうと、Juice₌Juiceは宮本佳林ちゃんをデビューさせるために結成されたようなものだし、カントリー・ガールズ島村嬉唄ちゃんを世に送り出すために結成されたようなものだった。だから、嬉唄ちゃんが辞めた時衝撃が走ったし、これで佳林ちゃんも辞めたら、事務所の計画全部終わるわとハロオタだった頃思っていたww

 

本題の方に戻るが、以上のような人物が、グループを結成しデビューさせるにあたって、軸となる人物のことである。

 

 

また、主役感に溢れる者もグループにいると強烈だ。

具体的にいうと、ドラマや映画で主役を張れるかどうかである。事務所の力で、演技の仕事をもらう際、その役柄が主役かどうか。主役ということは、そのタレント中心に作品全てを賭けるのである。それを託せるような主役感はあるか。

ここで重要なのが、先輩のバーター出演ではない点である。あくまでもその人物ありきで主役の役なのである。

 

グループに最初から主役を張れるような人物がいると、非常にグループとしても個人としても強い。嵐はブレイク前、二宮、松本、櫻井という3人が主役として据えることは出来ていた。ドラマや映画で主役をやれるのは、実は中々難しい。

 

「どこにいても主役にしかなれない男」

これは、私の好きな小説の登場人物を表した言葉である。ジャニーズでデビューするにあたって、主役感溢れる、こういう子がいるとワクワクする。

 

 

そしてデビュー曲である。ここはジャニオタからの絶対的信頼感を誇る、我らが馬飼野康二先生に託したい。馬飼野先生だったら全てを信頼して任せることができよう。

歌詞はジャニーズの十八番「トンチキ」でお願いしたい。

 

余談だが、キンプリの『サマー・ステーション』の作曲が馬飼野先生だったので本当に驚いた。Mr.KINGの『愛は味方さ』なんて、作詞が松井五郎先生、作曲が馬飼野先生という最強ツートップだ。

私は昨年のキンプリ界隈のことはほとんど無知なのだが、この二人が関わっていると知り、事務所の推しが本物のガチであったことは十分理解した。それだけ、馬飼野先生は私の中でジャニーズ作曲家陣の大御所の存在である。

 

 

最近ジャニオタに出戻ってジュニアを見てきて印象に残った言葉がある。

SnowManの阿部亮平くんが気象予報士の試験に合格した際のインタビューで「ジャニーズは歌って踊れるだけでは生きていけない厳しい世界」と言っていた。

 

この言葉が私の心にずっしりきた。今までジャニーズのデビューについて論じてきたが、結局これなのだ。ある程度ジュニアで活動し、経験を積んでいけば、歌えるようになるし、踊れるようになる。歌と踊りができる人を養成することはできる。しかし、歌と踊りだけではデビューに足りないのだ。技術的なものが大事な世界ではあるのだけれど、それが1番ではない。本当に難しい世界である。

 

一緒にするのは違うとは思うが、あの生田斗真くんでさえもグループを組んでデビューするには至らなかったのである。かっこよくて、歌も踊りもできて、お芝居も上手で、しかも面白い斗真くんでさえデビュー出来なかったのである。TOKIOの松岡くんのモノマネなんて最高に面白いのに。

 

最近思うのだが、もしかしたら、そういう才能や人を惹き付ける力がある子は、もう最初に事務所に入った時点で決まっているのかもしれないなあと思った。だからジャニーさんに目をつけられるわけだし、大勢のジュニアの中のいわゆる推されジュニアになる。デビュー組のメンバーを見ていても、各々差はあるだろうが、名前も世に出ずテレビに見切れることもないようなジュニアが他に大勢いると考えれば、みんないわゆる推されジュニアだった。

 

 

ジャニオタに出戻ってきて、嵐ファンだった以前と違うのは、若い子たちを見ているということだ。

この前、アイドル誌を読んだり、少クラを見たりしていて、ふと虚無感に襲われ、遣る瀬無い気持ちになった。この何でもないいつもと変わらないアイドル誌や少クラのメンバーも、いつかは終わって変わってしまうんだと考えてしまったからだ。

嵐ファンだった時、アイドル誌に嵐が出なくなるなんて考えたことがなかったので、当時はとてつもなくショックだった。

今、ふと見るとNEWSが古株で驚く。関ジャニ∞もいないんだもんなあ。

少クラも嵐ファンだった当時、Hey!Say!JUMPが出なくなるなんて考えられなかったのに、今少クラを見ると卒業している。

 

当たり前のようにアイドル誌に出たり、少クラに出ていたのに突然出なくなる日が来ると思うと恐ろしくなった。今活動しているジュニアたちの大半がデビュー出来ないと思うと、頑張っている彼らを見て虚しくなった。 

 

この平穏な今のジュニアの世界に、”デビュー”という大変革を起こすのは一体誰なのだろうか。ジュニアの見方が変わってくる。